法人電話・クラウド化

クラウドPBXの導入方法|申込から利用開始までの手順と必要なもの

クラウドPBXの導入は、使い方の整理、回線と番号の確認、申込、管理者の初期設定、社員の端末へのアプリ設定、試験通話の順に進めます。申込の締切は利用開始日から逆算して営業日で決まっているサービスがあり、番号を引き継ぐ場合は外線を受け始められる時刻にも決まりがあります。この記事では、公式の手順書と重要事項に書かれた内容に沿って、各段階で用意するものを整理します。

確認日:2026年10月21日(出典は末尾)

クラウドPBXを導入する手順は?

クラウドPBXは、次の7つの手順で導入します。設置工事が中心のビジネスフォンと違い、申込のあとは管理者がWebの設定画面で着信の流れを作り、社員がスマートフォンやパソコンにアプリを入れる作業が中心になります。

手順行うこと担当
1. 使い方を整理する利用する人数、代表番号に同時にかかる電話の数、使う端末(スマホ・PC・IP電話機)、FAXの有無を書き出す導入の担当者
2. 回線と番号を確かめる事務所の光回線の種類、今の番号の契約先、外線に使う番号の種類(0AB-J・050)導入の担当者
3. 申し込む申込書かWebのポータルで申し込む。端末の購入やゲートウェイの有無で締切が変わる導入の担当者
4. 案内を受け取る「ご利用内容のご案内」などで、端末ID・パスワード・サーバアドレスを受け取る管理者
5. 管理者が初期設定をする着信グループ、外線の着信先、発信時に表示する番号、不在時の動作を設定する管理者
6. 端末にアプリを設定するアプリを入れ、端末ID・パスワード・サーバアドレスを入力する社員(端末の利用者)
7. 試験通話をして切り替える内線どうし、外線の発着信、保留転送を試してから本番に切り替える管理者と社員

手順4〜6の内容は、NTT西日本の「ひかりクラウドPBX ご利用までの流れ(マニュアル)」の構成に沿っています。手順1・2・7は、申込の前後に社内で決めておく事項として当サイトが整理したものです。

クラウドPBXの導入に必要なものは?

クラウドPBXの導入には、インターネットにつながる回線、社員が使う端末、管理者が設定に使うパソコンの3つが必要です。外線に固定電話の番号を使う構成では、これに加えて番号を提供する電話サービスと、事業者が指定する接続機器が要ります。

用意するもの公式の記載の例(2026年10月21日確認)
回線ひかりクラウドPBX(NTT東日本)はフレッツ 光ネクスト各種の契約が必要。外線を使う場合は指定の外線ゲートウェイと固定IP、ひかり電話オフィスA(エース)かオフィスタイプも必要。Arcstar Smart PBX は端末からインターネットか Arcstar Universal One にアクセスできる環境が必要
端末ひかりクラウドPBXは同社から購入したIP電話機、指定のVoIPゲートウェイ、動作確認済みのスマートフォン・タブレット・PC。NTT西日本の手順書では端末はスマートフォン、Windows PC、IP電話
アプリNTT西日本の手順書では「Smart PBX」をPlayストアかApp Storeから入れる。Windows版は .NET Framework 4 を事前に入れる
管理者の環境NTT西日本の手順書では、管理者はパソコンとインターネット環境、「ご利用内容のご案内」を用意し、NTTドコモビジネスのビジネスポータルから設定画面に入る
通信費アプリの発着信やダウンロードのパケット通信料は利用者の負担(Arcstar Smart PBX の重要事項)

初期費用の例として、2026年10月21日時点のNTT東日本の料金ページでは、ひかりクラウドPBXの新設工事費は設定代行ありで16,500円、なしで14,300円(税込)です。NTTドコモビジネスの料金ページでは、Arcstar Smart PBX の新設工事費は14,000円(税抜)・15,400円(税込)で、ビジネスポータルからの即時開通の条件を満たす場合は0円とされています。

申し込みから使えるまで何日かかる?

申し込みから使えるまでの日数は、端末の種類と付ける機器で変わります。Arcstar Smart PBX の重要事項では、スマートフォンとPCだけで新しく始める場合は利用開始の7営業日前、IP電話機の購入などを含む場合は10営業日前、VoIPゲートウェイのレンタルを同時に申し込む場合は17営業日前までに申込書を出すことになっています。

同じ重要事項では、ビジネスポータルから申し込む場合、条件を満たせば工事は通常1〜5分程度で完了するとされています。対象は端末をスマートフォンとPCだけにする新規の申込などに限られ、受付時間は2時〜22時(月曜日の0時〜8時は停止)です。申込が成立したあとは内容の変更や取り消しができないため、ID数や内線番号の桁数は申し込む前に決めておきます。

管理者は最初に何を設定する?

管理者が最初に設定するのは、着信グループ、外線の着信先、外線の発信番号、不在時の動作の4つです。NTT西日本の手順書では、ビジネスポータルにログインして「Arcstar Smart PBX 設定変更」に進み、内線一覧を確かめたうえで、この順に設定します。

  • 着信グループ:代表番号を順番に鳴らす「順次着信」、全員を同時に鳴らす「一斉着信」、ほかの人の着信を取る「コールピックアップ」から選ぶ。
  • 外線着信設定:外線にかかった電話をどの内線番号に着信させるかを決める。外線サービスが開通してから設定する。
  • 外線発信設定:社員が外へかけるときに相手に表示する外線番号を決める。
  • 不在時動作:「転送/留守番電話設定」か「シングルナンバーリーチ設定」のどちらかを選ぶ(任意)。

社員の端末では、アプリの「アカウント設定」に端末ID、パスワード、内線サーバアドレスを入力します。手順書には、Androidで「認証に失敗しました」と表示されたら入力の誤りで、キーボードが半角英数字になっているかを確かめるよう書かれています。

今の番号で外線を受けるには何をする?

今の番号で外線を受けるには、番号を移す手続きを申込と同時に進め、開通日の決められた時刻を過ぎてから外線の着信設定をします。Arcstar Smart PBX の重要事項では、新しい番号の場合は開通日の1営業日前から外線着信設定ができ、番号ポータビリティや番号移動で始める場合は開通日の借用時間以降に設定できるとされています。

切り替えの当日は、旧回線から新しいサービスへ着信が移る時間帯があります。その日は来客や重要な電話の予定を避け、外線の発着信をすぐ試せる担当者を事務所に置いておくと、つながらない時間を短くできます。番号の種類ごとの引き継ぎの可否は、申込先に書面で確かめてください。

相談先・申込先の選び方

クラウドPBXの申込先は、提供事業者の法人窓口か販売代理店です。設定を自社で行う時間がない会社は、ひかりクラウドPBXの「設定代行あり」のように、初期設定を事業者に任せられる申込方法があるかを確かめます。相談のときは、手順1で書き出した人数・同時通話数・端末・番号と、利用を始めたい日を伝えると、締切と必要な機器を含めた案内を受けられます。費用全体の比べ方はビジネスフォン・クラウドPBX・法人携帯の比較とクラウドPBXの料金比較にあります。

よくある質問

社員が自分で買ったスマホでも使える?

NTT東日本のひかりクラウドPBXの注意事項では、使える端末は動作確認済みのスマートフォンなどで、利用者が自分で購入した端末はファームウェアなどの違いで使えない場合があるとされています。私物の端末を使う場合は、動作確認済みの機種の一覧で確かめてください。

導入したあとで人数を変えられる?

Arcstar Smart PBX の重要事項では、契約変更は5営業日前まで、チャネルの変更などは8営業日前までに申し込むとされています。入社や異動の予定がわかった時点で、追加のIDを早めに申し込みます。

出典(2026年10月21日確認)

料金・条件・法令の運用は変わることがあります。申込や判断の前に、各リンク先の最新の表示と、見積書・契約書面または相談窓口で確認してください。

シロボ
シロボのひとこと

同じ前提で比べると、違いを確かめやすいよ。